大会テーマ 「図書館が希望をつなぐ ~学びと再生の地・石川から~」

霊峰白山を仰ぎ、日本海に面した石川県は、豊かな自然と文化の土地です。とりわけ、江戸時代の加賀藩が「加賀は天下の書府」と称されるほど学問を重んじ、藩主・前田家のもとで人材育成と知の蓄積に力を注いできました。新井白石がその蔵書の充実ぶりに驚嘆したという逸話を引きつつ、金沢には早くから文庫や書院が整えられ、教育と文化の中心としての役割を果たしてきました。

教育・学術とともに伝統文化を重んずる気質は今日まで受け継がれており、石川県立図書館をはじめとする県内の公共図書館・大学図書館・学校図書館・専門図書館は、教育・学術・文化とともに人々の生活を支える知的基盤として、現代の「書府」として親しまれています。

一方で、2024年元日の能登半島地震が地域に深い傷跡を残しました。今、私たちは知識と対話、そして心のよりどころとしての図書館の力をあらためて実感しています。図書館があることで人々が希望を見出し、地域の再生と創造へと歩みを進めることができる―その確信こそが、私たちがこの大会に込める願いです。

石川の歴史が育んだ「学びの力」と、被災地から立ち上がる「再生の力」。それらをつなぐ存在として図書館がこれからも人と地域を支えていく。
このような思いを、「図書館が希望をつなぐ ~学びと再生の地・石川から~」という大会テーマに託しました。